自動車保険への加入率

加入率 補償内容
対人・対物補償 70%超 他人を負傷(死亡)させてしまった場合、また他人のもの(自動車・バイク・自転車・建物・ペットなど)を壊した場合の補償
搭乗者傷害補償 40%超 自身や同乗者がケガ・死亡した際の補償
車両保険 40%超 自身の車の修理費用・損害を補償

対人・対物補償への加入率は一番高いものの、70%程度というのが現在の状況です。この加入率を高いか低いかは議論の余地がありますが、第三者と事故を起こした際に、金銭的に全責任を負わなければいけないドライバーが3割程いるという事実があるということになります。

搭乗者傷害補償については、40%程度の加入率にとどまっていますが、年々加入率が増加している傾向にあります。

車両保険については、原付バイクなども含めた加入率であるため、車だけでみた加入率はもっと高くなります。さらに、新車または車検登録から3年未満の自動車は、70%程の加入率であり、車の価値を考慮した加入を検討している状況が伺えます。

自動車保険に加入する意味

日本の自動車登録数は約8000万台と言われており、実に人口の6割以上の登録数となっています。そんな中、自動車事故は後を絶ちません。

自動車事故と切っても切れない関係であるのが自動車保険です。自賠責は必ず必要な保険となりますが、任意保険については、加入しなくても公道を運転できます。事実として、任意保険の加入率は、全自動車登録台数の内、全国平均で最大70%程度であり、実に街中を走っている車の10台中3台が、保険に加入していない車ということになります。

事故発生時、当然のことながら、車だけでなく、人・物、とにかくたくさんの事故対象物への補償が必要になってきます。仮に、自賠責のみ加入している無保険車が対象であれば、金銭的な補償は自分自身で処理しなければならず、万が一、人命に関わることであれば、残りの人生掛けて、被害家族への金銭的・社会的補償を果たさなければなりません。(任意保険に入っていれば、社会的な償いは不要という意味ではありません。)

自動車保険の加入有無、保険内容については、ついつい他人事のように選択してしまう傾向がありますが、このような最悪の状況を想定して、納得いく保険内容で契約する必要があるのです。

既に、よく吟味せずに保険内容を選択し加入してしまった方は、毎年の更新タイミングで、再度保険内容を見直し、いつ起こるかもしれない自動車事故に備えましょう。

交通死亡事故

交通事故発生時、警察官は現場検証の上、実況見分調書を作成し、現場見取図/写真撮影報告書などの捜査報告書を作成します。

死亡事故の場合、警察官は過失運転致死傷罪や危険運転致死傷罪で立件することになります。(負傷事故の場合は、過失運転致死傷罪で立件)

警察官が作成した実況見分調書は、裁判の過失割合決定時の証拠として使われます。一方、捜査報告書は検察庁へ送られ、検察官は捜査報告書をもとに捜査を実施し、加害者の起訴・不起訴などを決定します。

書類送検

書類送検とは、警察官が作成した書類や証拠物が検察庁に送られたことを意味します。

死亡事故の際に警察に逮捕されるかどうかは、事故の悪質性で判断されます。逮捕されなかった場合でも、検察官が起訴すれば裁判が行われ、刑事罰が与えられる可能性があります。逆に、逮捕されたとしても、検察官による調査の結果、不起訴になることもあります。

供述調書

検察官が起訴するかどうかを判断する際に、検察官から取り調べを受けることになります。取り調べで、供述調書が作成され、交通事故内容の事実確認、反省の深さも見られます。加害者側は、検察から取り調べの呼び出しがあった際には、弁護士に相談することも良いでしょう。

供述調書は刑事裁判で極めて重要な証拠となるため、嘘をつかないことはもちろんのこと、認識と異なる部分があれば、サインしてはいけません。冤罪事件の多くはこの段階で、検察官の誘導のもとサインしてしまうことで起こっているのです。

死亡事故は起こしてはいけないことですが、仮に起こしてしまった場合は、深い反省と、被害者への誠実な対応とともに、一方では、事実と異なる供述調書の記載がある場合には、断固としてサインに応じないという強い姿勢が必要になります。

自動車保険の種類

自動車保険は、補償内容により大きく5つに分かれています。保険加入時に、補償内容を確認するようにしましょう。

1.自賠責保険・・・強制保険
2.SAP・・・自家用自動車総合保険
3.PAP・・・自動車総合保険
4.BAP・・・一般自動車保険
5.ドライバー保険・・・自動車運転者損害賠償責任保険

2~5の各保険は任意であり、自分に合った保険を選択することができます。

各保険の補償範囲

自賠責保険 SAP PAP BAP ドライバー保険
対人賠償 △※1
対物賠償 △※1
搭乗者傷害
自損事故 △※1
無保険車傷害
車両保険 △※1

総合的な自動車保険は、SAP、PAPの2つです。上記表を見ていただくと分かりますが、「車両保険」が基本契約として付帯されているかどうかが、大きな違いになります。

※1
BAPは総合保険とは異なり、必要な補償内容を自分で選択する(「対人賠償」or「対物賠償」or「車両保険」)タイプの自動車保険となります。また「対人補償」を選択した場合は、「自損事故」も自動付帯されます。

ドライバー保険は、ペーパードライバーのような普段運転されないドライバーのための自動車保険と言えるでしょう。

自動車保険の基本

自動車保険加入にあたり、まずは基本を押さえておく必要があります。この基本を理解していないと、事故を起こしたときに取り返しのつかない事態に陥ってしまうこともあります。思い込みではなく、正確な情報を理解しておきましょう。

自動車保険とは

【まとめ】
1.強制保険と任意保険がある
2.強制保険の補償内容は限定的

強制保険とは、車検を通すときに「強制的に」加入させられる保険のことで、自賠責保険と言われています。「強制」と名の付くとおり、法的に定められた自動車保険であり、自賠責保険に加入していない車に乗ること自体犯罪です。

一方、任意保険とは、保険会社が販売している自動車保険のことで、保険会社によって詳細な補償内容・特約は異なります。

一般的に、死亡事故を起こすと、1億円を超える損害賠償が発生することもあり、自賠責保険の上限である3,000万円を超す分については、加害者側で支払う義務を生じます。任意保険に加入していなければ、この差額を自己負担する必要があるのです。

自賠責保険範囲

自賠責保険で補償されるのは、被害者(人)への賠償のみであり、死亡事故の場合3,000万円、傷害の場合は120万円を上限として補償されます。

また、被害者の物、自身のケガ、自身の車などへの補償は対象外となります。